ホームパーティの彩を飾るパンチの作り方

パンチとは

 

まずお聞きしますが、「パンチ」をご存知だったでしょうか?若い人なら、すぐピンとくるかもしれませんが、年配の人はちょっと「ハテナ?」かもしれませんね。

 

パンチ(Punch)は言ってみればカクテルのことです。もともと古代ローマ時代からカクテルというのは存在していて、その当時はワインの水割が一般的だったそうです。古代エジプトでも、ビールにハチミツ、ショウガを加えて飲んでいたそうです。中国の唐の時代でも、やはりワインに馬乳を加えて乳酸飲料を造っていたそうです。

 

このように大昔から人間は何かを酒とミックスして味わっていたのです。実はそれは原料品質や製造技術がしっかり備わっていない時代で、お酒本体がそれだけで味わうレベルの酒質に達していなかったからだと推察されます。風味の補正に加えて劣化を防ぐ保存手段でもあったのかもしれません。

 

それはさておき、カクテルは相当な大昔から存在していたのです。そして「パンチ」の方ですが、これも歴史が古く、言い伝えによると、1630年頃、ドイツのボーレに似たカクテルが生まれたということで、英語では「Bowl・ボウル」です。それがまさしくパンチ(Punch)であり、ミクスト・ドリンクが普及していくきっかけとなったのです。

 

このボウルは、蒸溜酒のアラックをベースにして、これにライム、砂糖、スパイス、水を加えますが、大きなパンチ・ボウルの中に入れてミックスしたのです。「パンチ」という用語インド語の「5つ・パンジ(Panji)」が、英語で訛ったもののようです。殴るパンチを想像していた人も多いのではないでしょうか?